子供の教育方針について
2017.11.20


先日、5歳の長男が通う保育園で幼児学習についての講演があったので話を聞いてきました。
自然の中で育てる
今回の講師の方は自然学習を取り入れている保育士で今は保育園の園長をされている方でした。
息子が通う保育園も自然の中で自由に遊ばせて育てるという感じの教育を行っています。
保育園に着くと園内では靴はもちろん、靴下も脱いで裸足で走り回っています。さらに冬になると裸で乾布摩擦。
また、子供の「やりたい!」という気持ちを優先して学べるようにしてもらっています。
子供同士のケンカも子供同士で解決できそうなら保育士は見守るだけ、子供の自主性を大切にしてもらっています。
今回の講師の方も同じような教育をしている方なので息子の通う保育園のことを素晴らしい保育園と説明していました。
我が家の場合、保育園は「ここに通わせたい!」という強い思いがあったわけではなく、嫁の通勤に便利な保育園の中から応募して偶然受かった保育園です。
ですので当初は保育園の教育方針などはそれほど詳しく知りませんでしたが、今ではある程度は理解できて息子を通わせてよかったと思っています。
幼児教育
今回の講演で非常に興味深い内容だったのがフラッシュカードに関しての話でした。
保育園によっては教育に非常に力を入れているところもあると思います。
今回、講師をされた方が教育に重点を置いている保育園に講演に行かれた時にフラッシュカードの話があったそうです。
その訪れた保育園ではフラッシュカードを使って九九を覚えるようにしているそうです。保育園児で九九を言えるようになるなんてスゴイですよね。
ただ、1人の園児が三の段を言えなくて何度も言い直していたところ、別の園児が講師に向かって「あいつバカやから九九も言われへんねん!」と言ったそうです。
それを聞いて講師が「こんな教育はアカン!」って感じたそうです。
フラッシュカードを使った教育が悪いわけではありません。ですが、その教育の結果、子供同士で優劣を決めるのはまだ早いと思います。
困っている子がいたら助け合う気持ちが育てられないと教育としてはどうかなって思います。
また幼いころに詰め込んだ知識が本当に将来役立つかも未知数です。
その講師の息子さんは幼い頃に一生懸命ウルトラマンのカードを見てはウルトラマンや怪獣の名前を覚えていたそうです。ですが中学生くらいになるとその知識はきれいに忘れ去っていたそうです。
九九や言葉など日常的に使うものは覚えているかもしれませんが、それを早く覚えたところで意味があるのか分かりません。
ピアノ
もうひとつ興味深い話だったのがピアノの話です。
日本人は幼い頃に習い事としてピアノを習う子が世界的に見ても圧倒的に多いそうです。
幼い時にそれだけ多くの人がピアノを習ったはずなのに、成人になるとピアノを弾ける人が世界的に見て断トツに少ないそうです。
講師の話では日本人の教育はアレンジを嫌い、基本にどれだけ忠実なのかを評価されるので楽しくないとのことでした。
楽しくないから離れていく。楽しくなかった記憶があるから触らなくなるという悪循環に陥っているといいます。
その話を聞くと楽しく学ぶことって難しいけど大切なことだと改めて考えます。
私の教育方針
今はまだ自分の興味のあることについて色々と学べばいいと思います。
将来に役立つか、役立たないかではなく勉強が面白いってことを知ってくれればと思います。
学生時代は「学生の本分は勉強」とか言われ、イヤイヤ勉強することもあると思います。
ですが学生を卒業して社会人になると勉強の必要性、楽しさが身にしみて理解できます。本当に学生時代にもっと勉強をしておきたかったって思います。
それを無理強いせずに上手に伝えられたらいいなと思っています。