
人は必ず死ぬ。誰もが知っている当たり前のことですが、自分が本気で死ぬ瞬間をイメージしたことはありますか。
この本は自分の最後の瞬間をイメージして自分の人生を振り返り、自分が本当は何を望んでいるのか、理想の自分を見つめ直すことができる1冊です。
明日も明後日も同じような日々が続いていくと思っている人や、目標があっても最初の一歩を踏み出せない人に読んでもらいたい本です。
こんな人にオススメ
- 今の生活に不満がある人
- 目標に向かって一歩踏み出したい人
- 自分はまだまだ死なないと思っている人
オススメ度 | ★★★☆☆ |
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ページ数 | 240ページ |
読書時間 | 1時間~2時間 |
あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 名言セラピー
この本を読んで最初に思ったのが今まで出会った人たちへの感謝です。自分の最後の姿を思い浮かべると「感謝を伝えたい」と思いました。
そして自分がやりたいことがかなり明確に分かってきました。
以前から農家になりたいという気持ちは持っていましたが、その気持がより強くなり、農家になるために行動しようと思えるようになりました。
自分が作った農作物で誰かを笑顔にしたい、料理を作って食べた人を笑顔にしたい、その笑顔を見るために自分も笑顔で働きたい。そんな自分を少しでも早く見てみたくなりました。
大切な人に会える時間も残り少なくなっています。会える時間を大切にして感謝を伝えていきたくなる1冊です。
人生を終える日、そんな気持ちになっていたら最高ですか?
どういうわけか、人は、「自分だけは死なない」と思っています。
誰もが自分が死ぬことは知っています。自分が未来永劫死なないと思っている人はいないと思います。
ですが自分が本当に死ぬと理解している人は少ないと思います。私自身、自分が死ぬとはまだ思えていません。今日と同じような日々が明日も明後日も来年も10年後も続いていると思っています。
死ぬことを理解できていないから、今を一生懸命過ごせていません。
この本を読んで本気で自分の最後をイメージすると価値観が変わります。
人生最後の日、なにに泣きたいほど後悔するだろう?
人生最後の日のあなたの気持ち…。
想像してください。
今日が、あなたの人生最後の日、そして最後の瞬間です。
今の私が1番後悔すると思ったのは自分の目標に向かって最短距離で進んでいなかったことです。
農家になりたいのであれば、今の会社員という立場をやめて、農家になればいいだけの話。
それを収入が無くなったら、家族のために、などを言い訳している自分がいます。
家族を養うことは当然大切ですし、自分の使命だと思っていますが、それを言い訳に自分の目標を遅らせるのはまた違います。
もっと上手に今から最短距離で進めるように自分の人生を考え直したいと思います。
あなたが両親を選んで生まれてきたのだとしたら、その理由はなんだろう?
1年間で親に会えるのはお正月とお盆の6日間として計算。1日に親と一緒にいる時間を11時間と計算。親が60歳から80歳まで生きるとします。すると、
親に残された寿命(20年)
×1年に会う日数(6日間)
×1日に一緒にいる時間(11時間)
=1320時間日数にするとわずか55日。
衝撃の、「余命2ヵ月」です。
私の両親はすでに亡くなっています。
母親とは突然の別れとなりました。お正月に実家に帰り元気な母と話をしましたが、それから10日後ほどで母親が脚を骨折して入院。入院先の病院から容態が悪化したと連絡を受けて3日後に亡くなりました。骨折とは全く関係のない病気で亡くなりました。
父親は生きているはずですが、私自身が父親とは関わらずに生きていくと決めているので亡くなっているのと同じです。
母親には孫の顔を見せてあげられ、少しは親孝行ができたと思いますが、それでも亡くなってから思うのは感謝を伝えきれていなかったことです。
妻のご両親は2人とも健在なので、妻にも、そして私自身ももっと感謝を伝えることを意識して一緒に過ごすようにしています。
自分自身が死ぬことを理解できないように両親が死ぬことも理解できません。会う日数が少ないと実感できれば感謝を少しでも伝えたいと思うようになりますよ。
あなたは、なにによって憶えられたいですか?
流れ星に願い事をいうと叶う。そういわれているのには、ちゃんと理屈があるんです。流れ星が現れるその瞬間に願い事をいえるということは、何を叶えたいかが明確になっているということ。どこに行きたいかがわかっている人は、必ず目標にたどり着けます。
夢のことを常に考えている人は、「夢は?」と聞かれた瞬間に自分の夢を答えることができます。それぐらい強い思いで夢を持っている人の夢は叶うという話です。
個人的にこの話は好きです。夢を具体的に持っている人は、夢を達成するまでのロードマップもしっかりと作っています。
夢を「いつか叶う」と思うのではなく、具体的に思うことで叶えられる可能性は高くなります。
夢に向かって頑張りましょう。
あなたでないとできないことって、どんなことですか?
川田博士が行ったラットでの実験で、ラットは死後、約1万分の1、体重が減るケースが多いということがわかってきました。この減った分が、命の質量ではないかと。
魂に重さがあるのかは分かりませんが、人には心があると信じています。
そして、その心や思いに質量があるというのは面白い話だと思います。
その重さに恥じない生き方をしていきたいと思います。
誰になろうとしてるんですか?
ペットが死んだときなども、子どもに「ワンちゃんは天国に行って、いつもあなたのそばで見守っているよ」などとごまかすのではなく、「生きているものはみんな死ぬのよ」としっかり教えるべきだと長老スマナサーラさんはいいます。
この文章を見て日本ではあまり死に対して向き合う機会がないのかなって思いました。
どのように死と向き合えばいいのかは難しいですが、この本を読んでもらうのもひとつの方法だと思います。
死と向き合うことで豊かな人生を送れるように子どもたちにもしてあげたいと思います。
最後に
この本を読むことで自分の死と向き合うことができます。
自分の死を受け入れ、自分が死ぬまでに何をするべきなのか、何をこのすべきなのかを真剣に考える機会を与えてくれます。
今の生き方に少しでも不満があれば一度手にとって読んでもらいたい1冊です。