
紀元前に存在した古代都市「バビロン」。
そのバビロンの大富豪が残した粘土板に書かれた金貨を増やす方法がこの本で紹介されています。
その方法は現在でも十分通用する方法で資産を増やす確実な方法です。
お金だけでなく、心の持ち方、仕事との向き合い方など古代から現在まで変わらず富と幸福を得られる方法が書かれた最高の1冊です。
こんな人にオススメ
- お金について学びたい方
- 幸せについて学びたい方
- 仕事との向き合い方に悩んでいる方
オススメ度 | ★★★★★ |
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ページ数 | 256ページ |
読書時間 | 2時間~3時間 |
バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか
古代バビロンの大富豪、アルカドがいかに私財を蓄えたのか、その知恵を教わることからこの本は始まります。
最初のお金の貯め方、貯めたお金の投資方法、奴隷と自由人の心の違い、仕事に対する考え方など古代バビロンの偉大な人々がいかにして成功したかを教えてくれる1冊です。
この本に書かれた内容は誰でも実践することができることばかりです
偉大なバビロンの大富豪の考えを知ることでこれからの人生に大きな変化が起きるかもしれません。
黄金の「七つの知恵」
- 第一の知恵:財布を太らせることから始めよう
- 第二の知恵:自分の欲求と必要経費とを混合するべからず
- 第三の知恵:貯めた資金は寝かさずに増やすべし
- 第四の知恵:損失という災難から貴重な財産を死守すべし
- 第五の知恵:自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ
- 第六の知恵:将来の保障を確実にすべく、今から資金準備に取りかかるべし
- 第七の知恵:明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし
アルカドの教えは文字にすると至って簡単なことです。
まずは収入の10分の1を自分のために貯め、合わせて支出を減らし、よく学ぶことが主な内容です。
言葉にするのは簡単ですが、それを継続して続けることは大変なことです。
それを継続して続ける方法などもアルカドは紹介しています。
この本に書かれていることは古代の話ですが、それが現在も読まれ、人々に受け入れられています。
それだけこの本に書かれている内容は価値が高いことだと思います。
五つの黄金法則
- 将来の資産と家族の財産を築くため、最低でも収入の十分の一を貯めるならば、黄金は自ら進んで、しかもだんだんとその量を増やしながらやってくるだろう。
- 貯まった資金がさらなる利益を生むような働き口を見つけてやり、家畜の群れのごとく増やせる賢明な主人となるならば、黄金は勤勉に働いてくれるだろう。
- 黄金の扱いに長けた人々の忠告のもとに黄金を投資するような慎重な主人であれば、黄金はその保護のもとから逃げようとはしないだろう。
- 自分のよく知らない商売や目的、あるいは黄金を守ることに長けた人々が認めないような商売や目的に使われる黄金は、その人間から逃げてゆくことだろう。
- あり得ないような莫大な利益を生ませようとしたり、詐欺師の魅惑的な誘いに従ったり、あるいは自らの未熟で非現実的な欲望に頼ったりするような人間からは、黄金は逃げていくことだろう。
この「五つの黄金法則」は古代の人が考えた内容とは思えない法則です。
それだけ古代から現在まで基本的なお金を増やす方法は変わっていないということです。
この本では成功した内容はもちろん、失敗して奴隷になった人や、そこから再び自由人になった人などの話もあり、古代の話ですが、現在にも通じる内容が描かれています。
「黄金の『七つの知恵』」と「五つの黄金法則」を知ることだけでもこの本を読む価値は十分あります。
最後に
誰でも豊かな生活を送りたいと考えると思います。それは古代バビロンの人も同じでした。
どうやれば富を得ることができるのか、その答えを知るために富を得ている人に話を聞く。現在でも講演会などでこうした機会はあると思いますが、当時の人も同じようなことをしていて、それを文字に書き残したのが「バビロンの大富豪」です。
その方法は収入の少なくても1割を自分のために貯蓄し、その貯めたお金を運用してさらにお金を得るという、現在の私たちが行っている投資と大きく変わらない方法でした。
投資先を慎重に見定めること、真面目に働くこと、心を貧しくしないことなどこの本で書かれていることは現在を生きる私たちにも大きな影響を与えてくれます。
バビロンの大富豪はマンガ化された本などもありますので、気軽に読みたい人はそちらもオススメです。
まずは1回、しっかりと読んで実践してほしいと思う1冊です。