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[自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方]子どものほめ方や叱り方で子どもの自尊心が変わる。子どものために夫婦で読みたい一冊

2022.10.4

子どものほめ方や叱り方で子どもの自尊心が変わる。子どものために夫婦で読みたい一冊

3歳から12歳の子どもがいる全ての親に読んでほしい一冊です。

何気なくやっている子どもへのほめ方や叱り方が子どもにどんな影響を与えるのか知ることができる一冊です。

この本を読むことで子どもの自尊心を育てることができます。

こんな人にオススメ

  • 3歳から12歳の子どもを持つ親
  • 子どもと関わる仕事をする人
  • 3歳から12歳の孫がいるおじいちゃん・おばあちゃん
オススメ度★★★★☆
ページ数193ページ
読書時間1時間~2時間

自分でできる子に育つ ほめ方

はじめに

私が教員になりたての頃、早く文字を書き終わった子に対して「すごいね!早かったね」とほめたことがあります。そのあと、この子どもは毎回のように一目散に作業を終わらせて私のところに見せにくるようになりました。

この本の最初に書かれていた文章です。

これを読んでハッとなりました。子どもは「早く書き終えた」ことをほめられたと思い、次回からも「早く書き終える」ことを重視してしまう。

親としては「早く書き終える」ことよりも丁寧に文字を書いて欲しいと思います。

でも、子どもにはそれが伝わららない。

こんな日常的な「ほめ方」が子どもの成長を妨げている可能性があります。

この本はどうほめればいいのか、どう叱ればいいのかのヒントが書かれています。

ぜひ子どもを持つ親には読んでほしいです。

「無条件子育て」をするための5つの条件

一つ大切なことは、無条件子育てとは、子どもに好き放題させることではありません。無条件に子どもの言うことを聞くということでもありません。

この本で提唱する「無条件子育て」について間違った認識は「子どもを好き放題」させることです。

そうではなく、子どもに対して「自分で考えられる」ほめ方や叱り方をすることが「無条件子育て」です。

「子どものため」にほめたり、叱ったりする親ばかりだと思いますが、そのほめ方や叱り方をもっと子どものために使えるように学べます。

無条件子育ての5つの原則

  • ほめ方と叱り方に気をつける
  • 「子供に対するイメージ(見方)」を見直す
  • 子どもにとって良きリーダーでいる
  • 子どもへの要求を考え直してみる
  • 子育ての長期的なゴールをもつ

親の言うことをしっかりと守ることが子どもの成長を促すのではなく、子どもが自分で考えて行動する方に促すことが子どもの成長につながります。

そのために子どもを一人の自分の考えを持つ人間として接して、あるときは子どもの良きリーダーとして、あるときは対等な立場として、あるときは子どもの長期的な成長を考える親として接することが大切だと学べます。

「子供に対するイメージ(見方)」を見直す

実際には本来の成長段階にあった行動をとっているだけなのに、多くの人々が無意識に求めているのは、大人に「迷惑」をかけない子どもでいることなのです。

私自身もこの本を読むまで自分自身が子どもに求めていることが「大人に迷惑をかけない子ども」でした。

それも意識的に求めていたわけではなく、この本を読んで無意識にそういう子どもを求めていたと感じました。

子どもの成長に合わせて、子どもと一緒に迷惑をかけない方法やなぜ迷惑をかけることがいけないのかなどを一緒に考えていく必要があるのだと思い知らされました。

「危ないから」「迷惑をかけるから」などとその場だけで叱るのではなく、なぜ「危ないことがダメなのか」「なぜ迷惑をかけることがいけないのか」などを自分で考えられるような子どもに育てることを目指したくなります。

成果よりも、プロセス(努力・姿勢・やり方)をほめる

子どもをほめるときに大切なのは、能力や性格をたたえるのではなく、取り組んでいる過程での努力や挑戦した姿勢、やり方を工夫した点などに言及し、励ましてあげることです。

結果だけをほめると結果が出なくなるとやる気を失ってしまう。

しかし努力をほめることで、失敗をしてもなぜ失敗したかを考えれるようになる。努力した工程をほめると次も努力をしようと思ってくれるので次も挑戦してくれる。

子どもの努力をしっかりと見て、それについてはしっかりとほめてあげようと思います。

むやみやたらにコメントしない

本来、子どもが求めているのは評価ではなく、何かを達成したとき、新しいことを発見したとき、嬉しいことがあったときに、大好きな両親や先生とそれを共有することなのです。

ついつい子どもはほめてもらいたいと思って話をしていると思っていましたが、その話の内容を共有したいだけだと考えたら、最後までしっかりと子どもの話を聞かなければと思います。

大人の意見を伝えることも大事な場面もありますが、まずは子どもの話しに耳を傾けてあげることが大切ですね。

今からでも子どもたちのために考え方を変えて関わっていきたいと思います。

罰を与える叱り方がNGな4つの理由

子育てにおける罰には4つの大きな問題があります。

  • より攻撃的、反発的な態度を生みだす
  • 力を使った問題解決方法が正当化される
  • 親子関係にヒビが入る
  • 罰を与えても反省を促さない

正直、子どもが悪さをしたときには手が出ます。

自分自身でも悪いことだとは思いますが、そういった私の態度が子どもにも悪影響を与えているのだと深く反省です。

否定されないことが、自分で考える力につながる

アクティブ・リスニングのいちばんの長所は「自分の話を批判されず、理解してもらえている」という安心感をもたせられるため、言い訳をしたり、駆け引きをしたりすることなく、子どもが自分自身を振り返り、自ら解決策を考える機会をもてることです。

親の聞く力が試される「アクティブ・リスニング」。

子どもが自ら考えて話す内容をしっかりと聞いて理解してあげることが大切ですね。

私自身、かなり苦手なので子どもと一緒に成長するために頑張っていきたいと思います。

大人の価値観や判断というフィルターを通さずに、子どもの世界に寄り添い、心から子どもの話に耳を傾けるのがアクティブ・リスニングです。こうすることで最終的に子どもが自分の力で考え、解決できるようになるのです。

子どもが自分で考える能力を手に入れることは、子供の将来にとって非常に大事なことです。

そのために親ができることは親自身も子どもと一緒に成長する努力をすることだと思います。

子どもが自分で考える力を身につけるのと同時に、そういう子どもを育てられた親も自信になるような気がします。

最後に

この本を読むことで自分の今までのほめ方、叱り方が子どもの成長にどう影響するかを考えるきっかけになります。

「子どものため」を思ってほめたり、叱ったりする親がほとんどだと思いますが、そのほめかた、叱り方は自分の経験から導き出されたものだと思います。

この本を読むことで子どもを観察することによって見出された事実に基づく科学的な教育法のモンテッソーリ教育と子どもが主体的に活動し、それぞれの個性を引き出すことを大切にした教育方法のレッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士の考えを知ることができます。

子どものほめ方や叱り方は教えてもらえる機会が少ないので、この本は非常に参考になります。

3歳から12歳の子どもがいる全ての親に読んでほしい一冊です。

  • この記事を書いた人

マネフリ

40代の会社員。妻と小学生と保育園児の2人の子どもの4人で生活しています。 副業としてブログなどで月10~15万円程を稼ぎ、これまでに累計400万円を稼いできました。 ブログでの副業の仕方、節約の仕方などを発信しています。

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